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33、嫌い、約束、崩壊                 ‐爛
ざぁっと、風の音が聞こえた。
「・・・嘘?違う、あたしは本当にそう思ってる。」
あたしは、そう言うだけで精一杯だった。大巫女おばば様はそれに気づいているのか、何も言わない。
 あたしが美陽を信じる気持ちは嘘?偽りなの?
 あたしは美陽を信じてたんじゃないの?
 あたしは、美陽のことを分かっていたよね?
 大巫女おばば様が、口を開いた。
「・・・爛、お前、本当は美陽が嫌いだったのじゃ・・・。」
全身の力が、抜けたような気がした。一瞬、視界がぼやけた。それほどまでに、この言葉は衝撃だった。
 あたしは、美陽が、嫌いだった・・・?
 嘘だ、そんなの。とあたしの中の声が言った。
 いや、嫌いだったよ。とあたしの中のもう一つの声がした。
 脳裏に、美陽の、笑う、姿が、甦る。
 嫌い・・・?ああ、嫌いだったかもしれない。あたしはきっと、『紅き眼』の仲間が欲しかっただけなのだ。だからいつも美陽より先に何でもしたし、美陽のことを案じたし、いつも一緒にいてやった。『親友』でいてあげた。約束もしてあげた。・・・約束・・・・。
『・・・またいつか、二人で一緒に笑い合おうね。』
「・・・爛、蒼き者は敵。紅き者は蒼き者を殺さなくてはならない。・・・蒼き者を、殺せ。」
あたしは頷いた。あたしを親友だと信じていた少女を殺す。それが何だというのだろう?美陽だって、あたしを殺さなくてはいけない。お互い、そう思ってるんじゃない?
「ああ、それでこそ紅き者じゃ。じゃがな爛、いきなり蒼き者を殺してはならん」
「なぜ?」
「蒼き者、及び蒼の里は、他の里を味方につけている。臆病な蒼き者は、自分は奥にいて、他の里の者を死なせているのじゃ。じゃから、先に他の里を滅ぼす必要がある。」
あたしの中で、「何で?!」と叫ぶ声が聞こえた気がしたが、あたしは無視して頷いた。
「まあ、全部の里を滅ぼす必要はない。主要の里を滅ぼせばいい話じゃからな。」
「どの里?教えて。」
あたしがそう言うと、大巫女おばば様は地図を取り出した。
「これはな、先祖代々、大巫女に伝わるものじゃ。いいか爛、まず道の里、次に山の里、川の里、そして風の里じゃ。この四つの里を滅ぼせば蒼き里もまた滅ぶ。」
「分かった。・・・何人で行くの?」
「相変わらず口が悪いな。まあいい。そうじゃな・・・、お前にエンジと茜、そして灯と、男四人・・・、八人じゃ。」
はちにん。心の中で呟く。そして、「分かった。」と頷く。
 待っててね美陽。会う約束は、絶対に、守るから・・・。






みなみですっ!はぁ・・・崩壊しちゃった・・・。
私も崩壊しそう←
最近春休みだからか曜日の感覚がなくて(泣
そのうち直ることを願いましょう(おい



コメント返信>
Aspecchi様>
すっすみません・・・。しくじったんです・・・。
ご迷惑かけてほんとすみません<(_ _)>
楽しい夢・・・そうなんでしょうか・・・?
今日の夢は忘れました←
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2011.03.26 Sat l 紅滄 ~紅ノ運命~ l コメント (0) トラックバック (0) l top
32、頼み                 ‐翠・美陽
「良かった。じゃあこれから詳しい説明をするわね。」
美葉さんはそう言って、たくさんの本の中から一冊取り出した。色あせた橙色の表紙に、『卒業生としての心得』と書いてあるのが読めた。美葉さんはペラペラとページをめくり、途中でぴたっ、と止まった。
「あった、ここだわ。『第5章、学校生との関係』。」
美葉さんはそう言って、草でできた床にその本を開いたまま置いた。私は美葉さんが言うのに合わせて文字を追った。
「卒業生は、働いたり、さらに学んだり、親の手伝いをしたり、婚約したりと様々な道を進むが、その中でさらに学び、かつ親、学校長に許可を貰った者は先生として学校生に学びを教えることが出来る。また、そうでない者は保護者に許可を貰えたなら、学校生の遊び相手の先生として、学校生と関わることが出来る。どちらも男女の区別はないが、遊び相手は出来るだけ若者が望ましい。どちらも許可を貰わずにいた者は処罰がある。なぜならば学校生に不要なことを吹き込む可能性があるからである。また、親もしくは保護者がいない場合、預言者がその代わりとなる。また預言者自身は先生になることは叶わない。」
「・・・じゃあ、美葉さんは先生にはなれないんですか?」
私がそう言うと、美葉さんは悲しげに微笑んだ。
「そうよ、私はなれないの。預言者にはたくさん役割があるからなのだけど・・・、私は子供が好きな訳ではないから、良かったんだけど。」
私はそうなんですか、と頷いたが、さっきの微笑みに意味は分からなかった。
「さてと、この後はどうでもいいことしか書いてないけど・・・、翠、あなた泳げる?」
「えっ?」
私はきょとんとした。泳ぐ?ハルさんたちも言わなかったけど・・・。
「ああ・・・、知らないのね、ごめんなさい。泳ぐ、って言うのはね、水の中を魚みたいに進む、ってこと。・・・あれ、魚も分からない?」
美葉さんの言葉に、私は頷いた。
「・・・まあいいわね。もしかしたら子供たちが教えてくれるかもしれないし・・・。でも翠はまだまだたくさんのことを知らなきゃね。子供たちに馬鹿にされちゃうわ。」
「そうですね。・・・学校に行くんですか?」
「いいえ、私と湊が教えるわ。学校は14歳までだから、去年だったら入れたけれど。」
去年・・・。私はハルさんたちと一緒に、旅をしてたっけ。その中でも、いろんなことを学んだ・・・。
「・・・ああそうだ、翠、一つ頼みがあるの。・・・聴いてくれる?」
「は、はい。」
私がそう言うと、美葉さんはちらっと扉の方を見て、また私を見て、静かに言った。
「・・・湊に、翠と一緒に子供たちの遊び相手になるよう説得してほしいの。」
「えっ?・・・どうしてですか?」
美葉さんはふぅ、と息を吐くと、少し悲しげに言った。
「・・・湊はね、学校に嫌な思い出があるの。」






こんにちはみなみですっ!! いや今日は少しだけテンションが高いわけでもないよ☆
いやいや、さっき間違えて本文入れないまま投稿しちゃったとかそういうことはない訳でもないけどね★
しかも時々自分のズボンの裾に引っ掛かって転びそうになるとかないよ(笑)昨日はそれを通り越して転んじゃったとかあったけど
そういえば今日は夢の中でハリー・ポッターの劇(舞台?)を見てた気がする←
ロンが頭良くなっててびっくり(おい



コメント返信>
Aspecchi様>
たぶん違うと思います←
どちらかと言えば原爆とかの騒動にまぎれて世界を滅ぼそうって感じです(笑)
えっ、正夢って人に話すと効力無くなるんですか?話してよかったです(^^)
でも、だとすると美葉さんがすごい存在にっ(美葉さんは予知夢を他の人に伝えるので
2011.03.24 Thu l 紅滄 ~滄ノ運命~ l コメント (2) トラックバック (0) l top
31、疑念                 ‐爛
「里を・・・滅ぼす?」
あたしは思っていたよりかすれた声で言った。
「そうじゃ。他の里・・・我ら紅き里を見下し、また非難する奴ら・・・、そやつらを滅ぼすことこそ、紅き女神が『はじまりのもの』として生まれ変わった時からの我ら里の皆の望みじゃ!!」
「・・・分かんない」
その声に、大巫女おばば様はあたしをにらんだ。あたしは続ける。
「・・・なんで、復讐するの?嫌われてるなら、仲良くしようと努力すればいいじゃない・・・。それに、滅ぼすなんておかしい。」
大巫女おばば様は、ふう、とため息をついた。
「・・・爛、お前は紅き者だ。使命がある。それを全うしないとはどういうことだ?」
「紅き者?たまたま紅き眼を持って生まれてきただけじゃないっっ!!」
あたしは、ああ、これが言いたかったんだと感じた。
 最近、美陽のことだけでなく、思うことがあった。
 ・・・自分は本当に、紅き者なのか、と。
 それどころか、本当に紅き女神は紅き者として生まれ変わってきていたのかさえ疑った。
 たまたま、紅き眼を持って生まれてきた子を、そうやって言ってきただけなのではないかと。
 疑念は不安を呼び、不安は希望を、確かな現実を求めた。真実を求めた。嘘を嫌った。慰めさえ、今はただの劇薬だった。
 あたしは、本当のことを知りたかった。使命とか、そんなの関係無く。
「・・・爛、お前、美陽がうらやましいのだな?」
はっ、と大巫女おばば様を見た。
「蒼き者としてこの里から出て、運命から逃れた美陽のことを・・・妬んでおるのじゃな?」
あたしは何も言えなかった。それは・・・、本当、だったから。
 『紅き者』がこの里だけだったら?
 もし蒼き者が、蒼き里で忘れられて、あるいは普通の人と扱われて、使命とかそんなの無いのなら。
 あたしは、その自由を手にした美陽を妬むだろう。
 でも・・・。
「・・・美陽は、あたしのことを想ってくれる」
あたしは言った。ひとつひとつ、言葉を噛みしめて。
「美陽は、もし運命から逃れられたのなら、あたしのことを案じてくれる。美陽は、そういう子だから。」
「・・・それはどうかな?」
大巫女おばば様の言葉にあたしはカチン、と来た。
「絶対そう。あたしはそう信じてる」
「嘘じゃな」
大巫女おばば様の言葉に、あたしは凍りついた。






こんにちはみなみです!なんかもう話題がない(泣
話題と言えば一昨日あたり世界が滅びはじめる夢を見た←
飛行機がたくさん飛んでて・・・、水色のが敵だそうで(-_-;)
私は一般市民でした(笑)


コメント返信>
Aspecchi様>
停電・・・長かったのかよく分かりません。寝て起きたら電気復活してたので・・・。
母の話だと地震直後~翌1:30(2:30だったかも)だそうです。
FMついてますね~。私のウォークマンは画面付き(絵とか見れる)が出る直前(多分)ので画面付きを持つ友人が羨ましいところあったんですが今回ので頼もしく感じました(^-^)

kanayano様>
ありがとうございますっ!
大変でしたね~。皆様がご無事でよかったです。
はい、余震続いてるんですよね・・・。あ~悪酔いがぁ・・・。気をつけますっ。
2011.03.20 Sun l 紅滄 ~紅ノ運命~ l コメント (1) トラックバック (0) l top
地震のためPC自重中のみなみですw
……と言っても、まあ今やってるんですけどね。それに情報もこまめに見ないと……(高校のHPとか
なんて言うか……みなさん大丈夫ですか?
私の家は無事です。ただしいろいろと積み上げていた私の机周辺がすごかったですw
ここ数日で片付けが苦手な私も何とか整理整頓しました。
まだ若干残っていますが
ちなみに停電中は、私のウォークマンのFMや家族の携帯で情報収集してました。
そして夜はロウソクと時々懐中電灯。トイレに行く時に懐中電灯を使っていたのですが、そのためホラーゲームのことを思い出し一瞬友人を恨みました(-"-)
でも……、翌日テレビを見てびっくり。東北の被災地の映像に胸が痛みました。
突然の大地震に想像を超える津波……初めての、予想外のことに私も驚きましたが、私よりも大変な人がいるかと思うととても心配です。被災地の方々や家族の安否が分からない方、それに対応に追われる政府の方々や東京電力の方々、原子力関係の方々……。とても心配です。
私の住んでいる所には海がないので津波の心配はなかったのですが、余震は結構きました。車酔いをよくする私は悪酔いです(-_-;)
でも卒業式はすんでいたので良かったです。合格発表もあの日の午前に済んでいたのでギリギリセーフです。
私はまだ学生だし所持金もそんなに無いので直接支援は出来ないので、ただただ一人でも多くの人が生きていること、生きていけることを願うばかりです。






コメント返信>
Aspecchi様>
はい、受験終わりましたっ。はっきりしてなくてすみません(泣
ありがとうございます!

藤沢澪様>
お久しぶりです!
ありがとうございますっ。こちらこそお疲れさまでした。
これからも紅滄がんばりますっ!
2011.03.16 Wed l 日記 l コメント (2) トラックバック (0) l top
30、新しい自分                ‐翠・美陽
「・・・すいっ。姉上が呼んでるよ。」
「えっ?あっ、うん、分かった。ありがとうね湊。」
いや、と笑う湊を後に、私は覚えたばかりの部屋を探した。今いるのは、美葉さんと湊の家、もっと言うならば『預言者と蒼き者の家』だ。
 預言者というのは、美葉さんのことだ。美葉さんは紅き里で言う大巫女おばば様のような立場の人らしい。預言者は、毎日のように予知夢を見るそうだ。それにはリス(茶色くて毛がふさふさらしい)が木の実を落とすことや、誰かが喧嘩すること、出産の日など、いろいろらしい。それを書きとめ、重要なものもそうでなさそうなものも、誰でも見れるようにしておくのが預言者の仕事だそうだ。だから美葉さんも蒼き者の湊も、里の人から一目置かれている。・・・と言ってはいたけど、美葉さんはいつも来た人と対等に、それこそ普通の友達のように話していて、湊も普通に学校に行っていたらしいから、よく分からない。
 やっと美葉さんの部屋を見つけた。私はトントン、と戸を叩いた。
「はーい、どうぞ。」
キィ、ときしむ扉を開けると、そこには美葉さんと、布団と小さい机と大量の本があった。
「こんにちは、翠。お元気?」
「はっ、はい。ありがとうございます、お部屋を貸してくださって・・・。」
「いいのよ。あっ、座って。」
言われて、私は床に座った。
「で・・・どう?名前は慣れた?」
私は苦笑した。実のところ、まだ慣れてない。翠、と呼ばれると、一瞬呼ばれているのか分からなくなる。美葉さん、と呼ぶのも苦手だ。
「まあ、そうよね。名前を変えるって、新しい自分になるのと同じことだと私は思うわ。」
「新しい、自分・・・。」
新しい自分。確かに、そうなのかもしれない。私は紅の里にいるときは、いつも爛に頼ってばっかりだった。他の人と違うのが嫌で、だから爛の傍がすごく好きだった。 ・・・あれ?
 愕然とした。私は・・・。
 私は、本当に、爛を親友だと思っていた?
「・・・い、翠、聞いてる?」
「えっ?あっ、すみません・・・。」
「いいわよ。じゃあもう一度言うわね。・・・湊と一緒に、学校の先生やってくれない?」
「・・・えっ?」
先生?私が?
「あっ、先生といっても遊び相手よ。子供達は遊び相手が多いほどいいし、翠は名前に慣れられるでしょ?」
翠・・・新しい私・・・。その私は、爛の親友になれるかな?
「・・・やります。」
爛、待っててね。私、爛の親友にふさわしい人になるから・・・!






お久しぶりですみなみですっ!!
なんだかんだで今まで放置してきてすみません<(_ _)> 2月中旬には内定もらってましたがいろいろあって(泣
それに爛と美陽久しぶりで小説書くスピードが極度に遅くて(泣
あっやばい時間がないだと?とりあえず言わなきゃいけないことを一つ↓
あと・・・あの・・・えっと・・・私・・・ま・・・まだ高校生じゃないんです・・・(・。・; オロオロ
はっきり言っときゃよかったですねすみません
とっ、とりあえず、これからはちゃんと更新していきますのでよろしくお願いします!!

2011.03.10 Thu l 紅滄 ~滄ノ運命~ l コメント (2) トラックバック (0) l top
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