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45、宣戦布告                 ‐爛
「朱鷺、蝋燭草のあまりはある?」
あたしがそう言うと、朱鷺は黙って二本の蝋燭草を出した。ありがと、とあたしはそれを受け取る。予定では五本ぐらい余るはずだったけど、所詮これが現実だ。ただ、敵が矢を討っている所に飛び出す馬鹿も案外少なく、結果的には計画を立てたときの範囲内になった。・・・計画といえば。
「・・・朱鷺、赤目は別れるとき何か言ってた?」
気にしなくていい、とは言われたけど、気になるものは気になる。それに、一応心配だ。
「・・・『どんなことがあってもあの子に会いに行く』と言っていた。」
あたしにはその言葉が何の事だかさっぱりだったけど頷いた。もう無駄話をしている余裕はないし、あたしがその言葉から唯一感じ取れたのは、『強い意志』だったから。
 あたしはまた、里を見下ろした。朱鷺があたしたちにロープを下ろすために登った見張り台は、今は跡形も無く壊されている。他に見張り台はない。だから本当に、脱出経路はない。
 あたしは顔を上げ、壁の上を見渡した。エンジさん、茜、鳶、桜実、灯さん。みんな、弓を持ってあたしを見つめている。そうだ、あたしが動かなければ、誰も動けないんだ。あたしが・・・。
 あたしがみんなを救わなきゃ。
 あたしは再び、里を見下ろした。何人かの人が気づいて、こちらを見ている。あたしは息を吸った。
「・・・愚かなる、道の里の者たちよ!」
途端に、張り詰めた雰囲気と目線をあたしは感じた。炎の音だけが、やけに大きく響いていた。
「我が名は紅き者。紅き女神の生まれ変わりだ!」
あたしのその言葉で、少し、ざわめきが起こった。それはそうだろう。紅き女神は今も昔も、人々に恐れられている神なのだから。
「我は紅き里の民と、我が仲間たちのために・・・」
あたしの脳裏に、里の景色が浮かび上がってきた。里はいつも早足で抜けなければならないし、里の人々にもあったことはない。それでもあたしは里の人々が、家の中で懸命に祈っていることを信じている。きっとあたしが里を通る時、いつもそうしてくれているのだ。今や里の皆が頼れるのは、あたしだけなんだから。その里の皆だけじゃない。小豆さんも待っていてくれている。小豆さんのことだから心配してるはずはないけど、帰ったときにはきっと、いつもと変わらない笑顔で迎えに来てくれるに違いない。そして、あたしとともに来た仲間たち。頼りになるし、みんな優しい。だれも、あたしを裏切ったりはしない。そう、そばにいたのに裏切った、美陽みたいな人は一人もいない。
 あたしが、みんなを救うんだ。あたしが、みんなを守るんだ。
「紅き里を、我が民と仲間たちを遠い昔から苦しめてきた者達全てに・・・」
あたしは、見たこともない遠い昔の、苦しめられた紅き里の人々が、見えた気がした。
 そう、全ては紅き里の、あたしが守るべき里のために。
 そして・・・『約束』を、果たすために。
「宣戦布告をするっ!!」
あたしの声が、辺り一帯に響き渡った。







こんにちは~(今書いている時間的にはこんばんは)、みなみですっ!
また放置的な感じですみません。更新遅くてすみません。<(_ _)>
ぶっちゃけて言うと、この~違う運命~(~紅ノ運命~と~滄ノ運命~のこと)の次の章の話のアイデアばっかり思いつくんですよ(汗
それに時間が・・・あと一時間でもあればいいのに・・・←
まぁ頑張りたいです。勉強も部活も頑張りたいです。国語と数学の格差を何とかしたいです。
ではまた、なるべく早く更新するため努力したいと思います!




コメント返信>
Aspecchi様>
 いつもいつもコメントありがとうございます!なのに全然コメントできなくてすみません・・・<(_ _)>
 時間を言い訳にしている時点で駄目人間ですほんとすみません(泣)
 夏休み最終日は・・・疲れましたね(^_^;)
 ちゃんとやっておけば済む話なのに、なぜか毎年同じような思いをしています。なぜでしょうね。
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2011.09.24 Sat l 紅滄 ~紅ノ運命~ l コメント (1) トラックバック (0) l top
44、名案                 ‐翠・美陽
「お姉ちゃーん、こっちだよーっ!」
瑠璃をはじめとする子供たちの声に、私は「ちょっと待ってね」と答えて立ちどまった。荒い息を無理矢理落ち着かせようとしたが、逆効果だった。あたりを見回すと、瑠璃たちは少し遠くで待ってくれていた。
 ・・・これじゃ、こっちが遊んでもらっているみたい。
「翠ちゃん、どうしたの?」
急に後ろから聞こえた声に振り向くと、藺草が心配そうな顔で私を見ていた。少し後ろには、忍もいる。
「な・・・なんでもない。ちょっと・・・疲れちゃっただけ。」
「ちょっと、じゃないでしょう?時々休憩入れないと倒れちゃうわよ。特に初めの頃は、子供たちだって翠ちゃんがどれくらいで疲れるかとか、知らないんだから」
「うん・・・ごめんなさい・・・」
息を弾ませる私に、藺草はまさか、と驚いた顔をした。
「翠ちゃん、あなたもしかして、ずっと鬼ごっこしてたの?あの子供たち相手に?」
頷いた私に、藺草は呆れた顔をする。忍も呆れているように見えるのは気のせいだろうか。
「全く・・・。いい?子供たちは毎日のように走りまわってるから、下手に鬼ごっこをするとこっちが痛い目見るわよ。それに翠ちゃんは見たところ、あんまり走ってるようには見えないし。これからは土遊びとか、歌遊びにしときなさい。今はそんなに寒くないから、泳いだって良いし」
「あ、そういえば」
私がぽつりと零した言葉に、藺草が何、と聞く。
「あの・・・泳ぐ、ってどういうこと?美葉さんにも聞いたんだけど、分からなくて・・・」
藺草は一瞬きょとん、としたがすぐに驚きの声を上げた。
「翠ちゃん・・・泳ぐことも知らないの?」
こくんと頷くと、藺草はまた呆れた表情を浮かべたが、今度は笑っている。
「・・・わかった。じゃあ泳ぐ練習をしましょう!」
「え、だ、だって今は子供たちの」
私の戸惑った言葉をさえぎって、藺草が大声を上げた。
「みんなぁ~!あたしこれから新しいお姉さんの泳ぎの先生するんだけど、手伝ってくれると嬉しいなぁ~!!」
「え、ちょっと、い、藺草?」
状況が飲み込めない私に、藺草は大丈夫よ、と笑った。
「みんな悪い子じゃないし、小さい頃から泳ぎ慣れてる。それに、これなら子供たちをほうっておくわけじゃないし。名案でしょ?」
ほんとに大丈夫かな、と思う私のもとに、子供たちが次から次へと寄ってくる。いつのまにか隣には瑠璃がいて、楽しそうに笑っていた。
「ようし、じゃあみんな、いくよ~!」
藺草を先頭に、私たちは歩きだした。







こんにちは~、久しぶりのみなみです!ずいぶんと放置してしまってすみません(泣
言い訳を言わせていただくと「宿題」「PCで違うことやってたら時間が無くなった」「続きが思いつかなかった&書けなかった」「一時期PCが使えなくなった」が挙げられます(-_-;)
にしても、八月一回も更新してないとか・・・何してたんだっけ・・・。
とりあえず、これからはちゃんと更新したいです(爆
ちなみに宿題はちゃんと夏休み中に全部終わりましたwwほとんどを夏休み最終日に片づけたことは秘密ww
ではまた今度!頑張ります私!



コメント返信>
Aspecchi様>
返信かなり遅れてすみません・・・ほんとすみません・・・。<(_ _)>
けっこう忙しかったような、暇だったような←おい
少なくとも中学時代よりは遊び以外で忙しかった気がします。
無理しないで頑張りましたwwまぁところどころ疲れたところはありましたが(^_^;)
2011.09.05 Mon l 紅滄 ~滄ノ運命~ l コメント (1) トラックバック (0) l top
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