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13、守りの門                 ‐爛
 その門は、とても偉大で、恐怖を覚えた。
 荷物を積み終え、最後・・・いや、少しの別れを言うための二人だけの時間の後、巫女館を出た。あたしと美陽が生まれてすぐ来て、今まで出ることのなかった場所。そこを出て、里の中を歩き、そして今、里の東門、通称『守りの門』にいる。もちろん、里は魅力的だったけど、大巫女おばば様の命があったのか、人が一人もいなかった。それに、見る時間もなかった。早歩きをするよう言われたから。
 門には、門番が5人いた。みんな男だ。巫女館では年に1,2回、1,2人の男性しか見かけないから、こんなにいたんだと驚いた。
「大巫女おばば様の命により、東門を開け、美陽様を追放します。」
大巫女おばば様の代わりに小豆さんが言った。門番たちが頷く。でもあたしはそれに反感を持った。
 追放?そんな言い方、しないでよ・・・。
 それでもあたしは、美陽を見るだけで何も言わなかった。大巫女おばば様にも、小豆さんにも、美陽にまで、
「里ではちゃんとしているんじゃぞ。」
「里の中ではいい子でいてくださいね?」
「美陽、苛立っても、何も言わないでね。」
と、注意されていたから。
 あたしの隣・・・半歩前にいる美陽は、不安な顔をしていた。あの門を見たら、誰だってそうだろう。でも美陽は、『追放』には、何も感じなかったようだ。
『・・・なんで・・・殺さなかったんですか・・・』
美陽は、安心したのだろうか。それとも、死ぬことと同じぐらいの結論だと、思ったのだろうか。
「・・・では、準備が整いましたので、門を開けます。」
門番の一人が言った。それと同時に、きしんだ
ギギィ・・・
という音が、辺りを包みこんだ。目の前の扉が少しずつ開いた。もう夕方だから、東は暗い。暗さに目が慣れてくると、果てしなく続く草原、その先にうすく見える丘陵地帯に、もっと高い、もっとかすかな山の影・・・。
「美陽様、よくお聞きください」
小豆さんが、後ろにいる美陽――もしかしたらあたしも――を振り返りながら言った。美陽が頷くのを確認し、小豆さんは話し始めた。
「この先をまっすぐ行き、草原を抜け、丘陵を越え、山を越え・・・いくつ山があるかは存じませんが・・・越えた先に、森があり、その終わり近くにはちいさな泉があるとか。そして泉を過ぎればすぐそこに蒼の里はあるそうです。何カ月、何年かかるかはわかりませんが、少なくとも、書物にはそう書かれています。」
何年?何カ月?美陽はそんな遠いところに、一人で・・・?
「・・・分かりました。ありがとうございます、小豆様。」
あたしの動揺をよそに、美陽はいつもの口調で答えた。







こんにちは~。みなみですっ。もうすぐ一区切りになります。
・・・ここまで書けてよかった・・・(まだ早いけd
この調子で、書いていきたいです!
じゃあ、また今度ww
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2010.09.05 Sun l 紅滄 ~同じ眼~ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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