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18、森へ                 ‐美陽
「ここで・・・お別れだな。」
碇さんの言葉に、私はうつむいた。
 私たち―私とハルさんと碇さんと桃ちゃんと、繭と有樹―は、『蒼の森』にたどり着いた。蒼の森は鬱蒼と木々が茂り、私を拒んでいるようだった。
「・・・いいかい美陽ちゃん、よく聞くんだよ。」
ハルさんが、努めて明るく言っているのが分かった。
「そこに、かすかに色の薄い土があるだろ?そこが道、もう遠い昔からずっと、誰も使わなくなった道さ。そこをたどっていけば、『蒼の里』に着ける。・・・少なくとも、あたしは母さんに、そう教わったよ。『蒼い神の守りし里へは、たったひとつの道をたどれ。』ってね。」
ハルさんの言葉に、私は頷く。そして一歩だけ、進んだ。
「・・・みよう姉・・・」
桃ちゃんが泣きそうな声で呟いたのが聞こえた。・・・私も、泣きたかった。
 何で私は、いつも、別れてばっかりなの?
 ずっと大切な人といることは、できないの?
「美陽・・・元気出せよっ。」
有樹が、いつもと変わらないような口調で言っっているのが聞こえた。
「確かにお前がいなくなるのは寂しいけど・・・楽しかったぜ。」
うん。私も同じ。だから・・・まだみんなと居たい。
「・・・美陽・・・。」
私は振り向いた。ほとんど喋らない繭が、ほとんどうつむいてる繭が・・・、まっすぐ私を見ていた。
「・・・笑って。」
私は、涙がぽろっと、こぼれたように感じた。でも気のせいだったと思う。私は、今の私にできる精いっぱいの笑顔で応えた。
「・・・お嬢ちゃん。」
私は驚いた。碇さんが・・・、泣いてる?
「・・・お嬢ちゃんと居れて、良かった。・・・また、旅をしような、一緒に。」
私はこくん、と頷いた。
「・・・一つ・・・頼みがある。もし、風香という名の、今年12歳になる、お嬢ちゃんのように優しい孤児の女の子を見つけたら・・・言ってくれ。お前の父さんは、旅をしているよと。」
「えっ」
碇さんは何も言わず、私を促した。私は森へ、歩きだした。
「またな」
という声が聞こえた。





こんにちは、みなみですっ!え、宿題&勉強やらないのかって? ・・・まぁ・・・ね、うん。
というか試験への緊迫感がなさ過ぎるとか言わないで(泣
あれだよ・・・現実逃避! 
だからまあ・・・頑張ってる気がしないでもないから許してください!!
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2010.10.05 Tue l 紅滄 ~滄ノ運命~ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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