上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
37、道の里                 ‐爛
 鳶によると、道の里は、別名『開かれた里』として有名だそうだ。
 あたしはその道の里を遠目に見ながら、紅の里との違いに驚いていた。まず、門も囲いも無い。あたしはまだ2回ぐらいしか里を見たことが無いとはいえ、里の周りに囲いがあることぐらい気づいていた。門と囲いは同じ高さ。だけどこの道の里では、そんなものどこにも見当たらない。・・・だけど、地図に書いてあったことが本当ならば、大丈夫だ。そんなこと支障にはならない。また、支障になるどころかむしろありがたいことは、とてもにぎわっていることだ。道の里は骨格が十字路で、その中央に『里長の塔』と呼ばれる円形の建物があった。十字路の周りに家が立ち並び、細かい道を造っていた。そしてその家々は上から見ると円形になるように配置されていた。だからか、十字路に面した家は店として営業しており、とても多くの人が十字路で笑い合い、話し合っていた。あたしは一瞬、何かを思い出したような気がしたが、ただの気のせいだ、と自分を叱った。あたしは仲間たちを守り、そして道の里を滅ぼすためにいるのだ。あたしがしっかりしていないでどうする。あたしは気を取り直し、道の里を観察した。
 あたしが今いるのは、道の里の北西あたりの木々の影だった。作戦上、あたしはここにいなければならなかった。なにしろあたしは紅き者だから眼で怪しまれる可能性があるし、それに八人の中で2番目に弓術がうまいということもあった。事前に軽くそれぞれの武術で対決してみたところ、弓術はあたしと鳶、次に灯さん、次に茜だった。本当に鳶は凄かった。年が上だし、男だし、経験が違う・・・とか言ってるのが馬鹿らしくなるぐらい。もしかしたら、小豆さんのように的を貫通できるかもしれない。その実力を買い、鳶は南東にいる。なぜなら南には川の里、東には蒼の里があるからだ。応援は困る。それから南西には灯さん、北東には茜がいる。北に続く十字路の道の傍にはエンジさんがいたし、その反対側には桜実がいるはずだ。この二人は弓術ではなく、剣術、特に真剣剣術の腕を買った。
 あたしはちらっ、っと西の方角を見た。灯さんは隠れるのがうまいのか、どこにいるのか分からない。が・・・、あたしは里に視線を戻した。この作戦に欠陥があるとすれば、それは西と東に続く十字路に誰もいないことだ。一応、あたしたちが弓矢で射ることになってはいるものの、一抹の不安がよぎる。それにもうひとつ、里長の塔が思っていたより高かったことがある。もしあそこから狙われたら・・・?
 ふいに、ざあっと風が吹いた。
『爛様、よくこんな計画思いついたな。これはいけるぜ。』
『さすが爛様です。先生として鼻が高いですけどぉ、帰ったら補習なのは忘れないでくださいねぇ?』
『成程・・・これは良いと我は思う。』
『俺は賛成。これなら一人も傷つかずに里に帰れるって。俺が保証する。』
『馬鹿な爛様にしてはいいんじゃない?ウチは爛様のこの計画を全力で遂行するわ。』
『・・・僕はこれで構わないよ。』
『爛様・・・私には計画の良し悪しは分かりません。ですが、大丈夫だと思います。皆さんがいますから。』
鳶、灯さん、朱鷺、桜実、エンジさん、赤目、茜。あたしには、・・・仲間がいる。
 突然、十字路の中心付近から煙が上がった。あれは合図だ。あたしは隠れ場所から出て、よく燃える蝋燭草を括りつけた矢に火打ち石で火を付け、急いで矢を番えた。火がだんだんと大きくなる。
 あたしは、道の里めがけて矢を放った。







こんにちはみなみですっ!前回もう一個バトンがあったのでもう一個更新する予定だったんですが時間が無くて(泣
なので言い損ねてましたが、カウンター400回超えました\(^o^)/
ひとえに皆様のおかげです。本当にありがとうございますっ!!
絵とかそういうの上手くないんで、お礼と言ったらこれから頑張ってさらに良い文章を、小説を、物語を書くことぐらいしかできないんですけどね←←
あと勉強頑張るとか←←
まぁ・・・また次回!あ、バトンは時間がある時(か行き詰った時)にやりますね(^_^;)




コメント返信>
aspecchi様>
 そうなんですか(・。・;
 私はいつもいつもバトンを回してくる友人Sが、「面白そうなバトンがあったから元を探してきました」的なことを言ってたのでその通りで大丈夫だと思って書きました。でも最後の『守らなくてОKです』は多分友人が付け足したんだと思います。私はそのままくっつけときましたが。←
 いえいえっ。思いがけずお役にたてて嬉しいです(^^)
 でも確かに後の人のことを考えると質問は分かりやすくした方がいいと私も思います。
スポンサーサイト
2011.05.15 Sun l 紅滄 ~紅ノ運命~ l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

爛の上達もさることながら、みなみちゃん、ものすごく文章を書く力が上がりましたね!新生活には慣れましたか?
それと、kanayanoおばさんはみなみちゃんが大学生になったのだと思っていました^^;高校生だったのですね。勘違いしていてごめんなさい(><)
2人の主人公、これからどうなってしまうのでしょう・・・どきどきしながらお待ちしています^^
2011.05.23 Mon l kanayano. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://guruguruminami.blog115.fc2.com/tb.php/70-67620591
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。