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50、握られた手                 ‐翠・美陽
「……お姉ちゃん、大丈夫?」
その声には聞き覚えがあった。ゆっくりと、握られた手を見る。その手は、とても小さい。
「……瑠璃、ちゃん」
呟いてからまたゆっくりと顔を動かすと、そこには泣きそうな、でも無理やり笑っている瑠璃の顔があった。瑠璃はまた、手をぎゅっと握り直した。
「大丈夫だよ、お姉ちゃん。瑠璃が、ここにいるからね。みんな、一緒にいるからね。」
みんな、一緒にいる。
「……そうよ、翠。あたしもいるし忍もいるし、湊くんやあいつ……葵くんだっているわ。だから大丈夫。翠が自分を見失っても、あたしたちがいるから。」
『……美陽……』
震えた藺草の声が、一瞬、爛と重なった。
 ……受け入れなきゃいけない。私は、『滄き女神』を、『翠』を、……新しい自分を。
 約束を、親友として、果たすために。
「……うん。そう、だよね。」
かすかに微笑んだ私に、瑠璃が思い切り抱きついてきた。戸惑いながら、瑠璃の頭を撫でる。
 ……私の、そばにいてくれる人がいる。そばにいてくれた人がいる。
 だから私は。
「ほーら、翠に瑠璃ちゃん。そういうのは水出てからにしなさい。風邪引くわよ。」
藺草に注意されて、私と瑠璃は水から出た。とたんに、少し残っていた混乱もすっかり治った。でも風が吹くと、思わず体が震える。そういえば、と私は疑問に思っていたことを口にした。
「……水に入ったら、服が濡れちゃうけど、どうするの?」
「今更気付いた?」
待ってました、というより待ちくたびれたような藺草の言葉に、思わず目を逸らす。
「この里の服はね、実は濡れても数分で乾く優れ物なの。すぐ乾いてほしいときは服を絞ればもっと早く乾くし。ほら、やってみて。」
言われて通りに服を絞ると、どこにあったのかと思うぐらいたくさんの水が出てきた。するとだんだんと、体の震えも治まってきた。
「……すごいね、これ。」
「でしょう?あ、でもこれから洗濯しに行くよ。大丈夫、洗濯してもすぐ乾くから!みんなもそろそろ洗濯しに行くよっ!」
えーっ!?と声が上がる中、瑠璃はにこっと笑って私の手を握った。さっきとは違う、心からの笑顔。
「ありがとう、瑠璃ちゃん。」
私の言葉に、瑠璃はうん、と頷いた。
「忍、全員いる?……よぉし、じゃあ帰る前に洗濯しに行くわよっ!」
私たちは、水を後にした。







こんにちはっ、今週も書けましたみなみですっ!!
もうだいぶ寒くなってきましたね~。天気予報で雪だるまもよく見かけますし。
しかし私の住む所には雪だるまはいないようです
……さて、作中でたびたび出てくる万能品。今回の服もけっこう万能ですねww
無理やりすぎて気になりましたらすみません<(_ _)>
ちなみに期末テスト全体で見てみたら、文系科目・理系科目の差が歴然となりました。怖いですね。
まぁ来週からは冬休みなので、来週も書きたい、と思います!では!







コメント返信>
Asrecchi様>
ありがとうございます!大変と言えば大変ですが数学よりは大変ではないです(^_^;)←
いつか週刊誌に連載できたら……妄想想像しながら頑張りますww
やばいですよね……。でも今回のテストは難しかったようで赤点の人が多かったみたいです。
私の場合はケアレスミスとかあったのでそういうところを改善していきたいです。
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2011.12.17 Sat l 紅滄 ~滄ノ運命~ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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