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61、異なる者                 ‐爛
 ……遅い。
 あたしは心の中でそう呟きながら、もたれていた木から離れた。
 赤目が様子を見に行って、もう五分にはなるだろうか。戦いの時、この五分が命取りであることを赤目は知っているはずだし、そもそもあの赤目が三分以内に帰ってこないはずはない。とすると。
 あたしは弓などの装備を改めて確認し、前を、頂上を見つめた。ごくり、と唾を飲み込む。
 ……待ってて、赤目。今、行くから。
 あたしは、頂上に向けて踏み出した。身をかがめ、出来るだけ見つからないようにする。少しずつ少しずつ、光が、差し込む。そして、頂上には。
「……赤目?」
「爛様っ」
岩の陰に隠れていた赤目が、驚いたようにあたしを見る。あたしは嬉しくて、でも気を引き締めて赤目のもとまで進む。
「赤目、遅かったけど、どうして?」
小声で聞くあたしから、赤目は少し、眼を逸らした。
「……あれを見て、爛様。」
え、と思いながら赤目が言った方を、魔の山の南側の斜面を見る。
 人々がいた。皆洞窟に住んでいるようだ。粗末な服に痩せた身体。そこまでだったら貧しい人々と何ら変わりはない。ただ、普通と違うのは……。
「……髪の色が……」
あたしの呟きに、赤目が頷く。
「そう。だれ一人、普通じゃない。」
あたしの知る限り、普通、人は黒髪だ。確かに茜の髪は茶色混じりだし、エンジさんや桜実は朱、赤目は緑が混じっているけれど、基本的には黒。だけど、ここの人々は皆、赤や金、青や黄緑など、黒が全く混ざっていない髪をしている。
「……聞いたことがある。」
赤目の呟きにあたしは赤目を見る。赤目は少し言いたくなさそうに言った。
「……眼が異なる者は神が生まれ変わった者、夢が異なる者は神の意思を背負う者、髪が異なる者は神を冒涜する者。……眼が異なる者は紅き者や蒼き者。夢が異なる者は預言者。髪が異なる者は……穢れたモノ」
「穢れたモノ?」
「そう。……異端の力を持つ、憎み蔑むべき者たち。」
あたしは、改めて彼らを見た。憎み、蔑むべき彼らは、髪以外、なにも変わりがない。草を引き抜いていたり、ネズミを捕まえたり。道行く人と会話をしたり、かすかに笑ったり。あまりの暮らしぶりに、あたしは井戸があるのを見て安堵したほどだ。いずれにしても、滅ぼすべき相手には違いないのに。
「……どうしますか」
赤目の問いに、あたしは、答える。
「……彼らの答え次第ね。」








こんにちは、みなみですっ。夏休みです☆←
例によって今課題で苦しんでいます。数学とか(泣
さて、だいぶ自分の未熟さ(設定とか文章力とか)に悩む日々ですが、この「紅滄」が完結したときに(先は長いですが)、少しでも成長していたらなと思います。謎の回収頑張れ私←無責任
暑さと蚊にも悩まされる日々ですが、みなさんも熱中症には気を付けてくださいね。あと暑さによる無気力症候g(爆
ではまた次回!
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2012.08.07 Tue l 紅滄 ~紅ノ運命~ l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

課題
課題はお盆前終了が理想ですねー。
蚊って野外ですか? 外でも携帯用のベープとか虫除けスプレーという手はありますけど。
2012.08.07 Tue l Aspecchi. URL l 編集

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